クアルコム(Qualcomm)が次世代高性能CPUブランド「Oryon」とARグラス向けのSoCセットを発表しました。
昨日の記事でM2を超える様な物を期待していると書きましたが、翌日に情報が出てきました。
Qualcommが2021年1月に買収したNuvia(ヌヴィア)の技術由来の製品だそうです。
NuviaはAppleでA7〜A12Xの開発に関与していた技術者が設立した企業で、Qualcommとは違い、Arm社からコアのライセンス供与を受けておらず、Apple同様に独自にコアを設計していました。
ただ、その件で8月31日にArmがQualcommとNuviaをライセンス契約違反と商標権侵害で提訴しています。
Armとの間で和解が成立したという情報も無いようですしどうなるんでしょうかね。
Arm系のアーキテクチャはx86アーキテクチャと比べると電力効率が良いのでノートPCのバッテリ駆動時間が延びるのでありがたいのですが、処理能力がx86に比べてどうしても劣っているのがネックでしたので、法的にうまいこと解決して製品が世の中に出てきてくれるとありがたいのですが。
AppleのチップではネイティブにWindowsが動作しませんし…
話変わってSnapdragon AR2 Gen 1ですが、こちらは従来VR/MR/AR向けに提供していたSnapdragon XRシリーズのSoCを3つのチップに分割することで基板面積を40%削減することにより、ARグラスの小型化を実現出来るそうです。
ARグラスも昔に比べれば大分スマートにはなっていますが、まだ若干つるの部分が不格好に太いですよね。そこの部分に基板やバッテリーが入っていたりするので仕方が無いのですが…
Snapdragon AR2 Gen 1を採用するとそこが細くなると言うことですね。
ARグラスと言えばNreal Airが最近気になっています。
6m先に201インチサイズの仮想スクリーンを投影して、そこにiPhoneやAndroidスマホの画面、WindowsPCやMacのデスクトップ画面だけで無くSwitchのゲーム画面なんかも表示出来るデバイスです。
ARグラス、今はまだスクリーンが目の前に浮かんでるだけですが、いつかはSAOのオーグマーみたいな物が実現できたら良いですよね。