クアルコム(Qualcomm)社がハイエンドスマホ向けの新型SoCを発表しました。
現行の(と言っても搭載されたスマホは最近出てきた感じですが)Snapdragon 8 Gen 1と比べて
といった感じです。
CPUは8コアで、プライムコアと呼ばれる最高速なコアが1つ、パフォーマンスコアと呼ばれる高速なコアが4つ、そして省電力なエフィシェンシーコアと呼ばれるコアが3つとなっています。
ARM系のCPUではパフォーマンスコアとエフィシェンシーコアを組み合わせるbig.LITTLEアーキテクチャが一般的で、最近ではIntelも第12世代CoreプロセッサのAlder Lakeから採用していますが、クアルコムはSnapdragon 8 Gen 1からさらにプライムコアを追加しているところが他社と違うところでしょうか。
プライムコアに使用されている「Arm Cortex-X3」はArm版WindowsなどのPCの用途も意識した高性能製品です。クアルコムはマイクロソフトとも協力してSurface用のSoCも作っていて、10月にも「Microsoft SQ3」を搭載した「Surface Pro 9 with 5G」を発表していますがこちらはCortex-X1らしく、正直AppleのM1/M2のコアと比べても大分見劣りしています。SQ4?では是非ともM2を超える様な物を作って欲しいですね。
話がそれましたが、Snapdragon 8 Gen 2搭載製品は2022年内にも登場すると言うことで、ASUS Republic of Gamers(ROG)、HONOR、iQOO、モトローラ、nubia、OnePlus、OPPO、REDMAGIC、Redmi、シャープ、ソニー、vivo、シャオミ、XINGJI/MEIZU、ZTE等のメーカーが採用するそうです。
搭載製品がすぐ出てくるのは、ファブがSamsungからTSMCに変わって歩留まり率も倍ぐらいになっているおかげなのかもしれません。
歩留まり率がいいと言うことはSoCの製造コストが低いと言う事なので、スマホの値段も安くなってくれると嬉しいんですけどね。最近のハイエンドスマホはもう普通にノートPCが買えちゃう値段ですからね…
まぁ…価格が高い原因はカメラの高機能化なども大きいと思うのでSoCだけでは大してコスト下がらないかもしれませんが…