AMDがRadeon RX 7000シリーズを発表しました。pc.watch.impress.co.jp
気になる処理性能はRadeon RX 7900 XTXが61TFLOPS(単精度)になり、先代Radeon RX 6950 XTは23TFLOPSなので、2.7倍も高速化しています。
一つ下のモデルであるRadeon RX 7900 XTは52TFLOPSと言うことです。
競合NVIDIAのGeforce RTX 4090は82.6TFLOPS、Geforce RTX 4080 16GBは48.7TFLOPSということなので、
4090>7900XTX>7900XT>4080 16GB
になります。
7900 XTXは999ドル、7900 XTは899ドルを想定していて12月13日から販売開始予定。
4090は1,599ドル、4080 16GBは1,199ドルからなので4090はともかく4080 16GBは低性能で高価格になってしまい、苦しくなりそうですね。
Radeonが低価格で販売できるのは今回採用されたチップレットのおかげでしょう。
チップレットとは複数のチップを1つのパッケージ基板上に統合する方式です。
半導体は同じプロセスルールではチップの面積が大きいほど製造価格が高くなります。
これは1枚のシリコンウェーハから取れるチップの数が少なくなるのと、ウェーハの表面に塵などが付着して製造不良を起こした場合に不良となるチップの数が減るためです。
Radeon RX 7000シリーズの場合はGCD(Graphics Compute Die)と呼ばれるGPU本体1つとMCD(Memory Cache Die)と呼ばれるメモリキャッシュのチップを6つに分割して1つ当たりのチップ面積を削減しています。
さらに今回はGCDを5nm、MCDを6nmと異なるプロセスルールで製造することにより、製造ラインを分けることによって生産量も増やしています。
※なお製造はTSMCです。
それにしてもNVIDIAはGeforce 4080 16GBを11月16日に発売予定なのですが価格どうするんでしょうね。