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Ryzen AI 300シリーズ:NPU性能50TOPSでIntelと競合

デスクトップ向けのRyzen 9000シリーズと同時に、モバイル向けにはRyzen AI 300シリーズが発表されました。

 

pc.watch.impress.co.jp

 

Ryzen AI 300は、最大12コアのZen 5 CPU、RDNA 3.5に対応したGPU、そしてAMDのNPU「XDNA」として第2世代となるXDNA 2を搭載しており、NPU単体で50TOPSの性能を発揮します。

 

先日Microsoftが発表した「Copilot+ PC」の要件には、NPUの性能が40TOPS必要ですが、Ryzen AI 300はその要件をクリアしています。50TOPSという性能は、Intelの対抗製品も含めて現在最高のものとなっています。搭載製品は7月にも登場予定で、この性能により、先だって発表されたQualcommのSnapdragon X Eliteの存在がかすんでしまいますね。

 

CPUもGPURyzen 8000シリーズから進化しており、CPUはZen 4からZen 5になり、コア数も4つ増加しています。GPUもRDNA 3からRDNA 3.5へと進化し、CU(コンピュートユニット)も12から16に増えています。

 

AMDによれば、Snapdragon X Eliteと比較すると性能が5~60%向上し、Apple M3と比較すると9~98%向上し、Intel Core Ultra 9 185Hと比較すると4~73%向上するということです。また、Core Ultra 9 185Hとのゲーミングでの比較では128~147%性能で上回っています。

 

ただ、競合のIntelに対抗するためとはいえ、シリーズの命名規則が頻繁に変わるのはどうかと思いますね。