パソコン雑学ひろば

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HUAWEIの最新スマホ

8月末頃にHuaweiスマホ最新モデルのMate 60/60 Pro/60 Pro+シリーズが販売開始されていろいろと話題になっていますね。

9月25日にはメディア向けの発表会もされるとのことです。

 

既知の様にHuaweiアメリカの半導体技術規制の対象であり、最新プロセスのCPUの製造はできないと思われていたのですが、Bloombergが入手したMate 60 ProをTechInsightsに解析依頼した結果、中国のSMICの7nmプロセス製のKirin 9000sというチップだったそうです。

SMICも当然半導体技術規制対象であり、最新プロセスの製造で必須とされるEUV露光機の入手はできないはずなのですが、どうやら旧世代の製造装置で7nmプロセスの製造を行っているようです。

しかし、旧世代の製造装置では7nmプロセスが製造できるとは言ってもかなり無理やり作っているようなものなので、製造工程が多くて製造コストも高く、大量生産は厳しいかと思います。

 

さらに、このスマホHuaweiには販売できないはずの韓国SK hynix製のDRAMフラッシュメモリが搭載されているようで、SK hynixが調査を開始したのことです。

こちらもフラッシュメモリはYMTC社、DRAMはCXMT社がありますが、YMTC社はともかくCXMT社はまだモバイル向けメモリ(LPDDR)の製造は難しいようです。

 

CPUなどのシステム半導体もメモリ半導体も、これ以上のプロセスの微細化はやはりEUV露光機が無いと難しいと思われ、現状EUV露光機を製造できるのはオランダのASML社しかありません。

オランダも対中輸出規制に参加している為、ASML社の装置の入手は難しいですから、微細化を進めるためには中国国内でEUV露光機の開発をするしかありません。

 

今後も目が離せませんね。