AMDがZen 5アーキテクチャを採用したAMD Ryzen 9000シリーズを発表しました。
Zen 5アーキテクチャは、Zen 4アーキテクチャを改良したものです。改良点として、分岐予測の精度とレイテンシの改善、より深いパイプラインと浮動小数点エンジンの強化によるスループットの向上、ウィンドウサイズの拡大によるより高い並列実行化などが挙げられます。Zen 4と比較して、平均して最大16%のIPC(命令毎クロック数)の向上が見込まれています。
最上位SKUであるRyzen 9 9950Xは、IntelのCore i9-14900Kと比較して、コンテンツクリエーションでは7~56%、ゲーミングでは4~23%上回ると説明されています。
製造プロセスは4nmで、Ryzen 7000シリーズと比較して省電力化が図られています。
ラインナップは以下の通りで、発売は7月の予定になっています。
Model | Core | Max boost | Cache | TDP |
---|---|---|---|---|
Ryzen 9 9950X | 16C32T | 5.7GHz | 80MB | 170W |
Ryzen 9 9900X | 12C24T | 5.6GHz | 76MB | 120W |
Ryzen 7 9700X | 8C16T | 5.5GHz | 40MB | 65W |
Ryzen 5 9600X | 6C12T | 5.4GHz | 38MB | 65W |
意外と早い登場でした。