パソコン雑学ひろば

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モバイル版Ryzen

旧聞になりますが2023年1月5日にAMDからモバイル版Ryzen 7000シリーズが発表されました。

モバイル版Ryzen 7000シリーズは従来の命名規則とは異なり、4桁の数字にそれぞれ意味があります。

数字の意味ですが、千の位は製品の発売年を示していて「7」は2023年の製品となります。

百の位は製品のセグメントでRyzen 9なら「9」Ryzen 7なら「7」という感じです。ここは今までと変わりないかと思います。

十の位は今回変わった点でCPUコアの世代を示しています。「4」であればZen4のコア、「3」ならZen3+/3、「2」はZen2になります。

今まではこの辺りがあいまいで分かりにくかったのですが、わかりやすくなりました。

一の位はコア世代内での上下関係で「5」なら上位の製品になります。

最後のHXとかUとかは消費電力を表しています。

HXが55W+、HSは35W+、Uは15~28W、CはUと同じだけどChromebook用、eは9Wです。

そんな感じで今回は以下の5シリーズが発表されました。

 

7045:デスクトップリプレースメント(HXがモデルナンバーの末尾に付く、以下同)

7040:モバイルゲーミングノート(HS/U)

7035:プレミアムモバイルノート(HS/U)

7030:モバイルノート(U)

7020:バリュー向け

 

具体的には7045はデスクトップ向け製品をそのままノート用に転用したもので、15インチや17インチの大きなゲーミングノート向けで内蔵グラフィックもデスクトップ同様画面表示できる最低限の仕様なので外部GPU必須の製品群です。

 

7040はZen4世代のモバイル版APUで内蔵GPUもRDNA3世代を12CU搭載しており外部GPUなしでもそれなりの性能(モバイル版Geforce RTX 2050に近い程度)になります。

14インチ程度の軽量な通常のモバイル向けノートの本命でしょうか。

 

7035は簡単に言ってしまうと最近ようやくAYANEO2等のゲーミングUMPC等に搭載製品が出てきたRyzen 7 6800のリネーム品です。こちらの内蔵GPUはモバイル版Geforce GTX 1050Ti程度でしょうか。

 

7030はこちらも簡単に言うとモバイル版Ryzen 5000のリネーム品です。

実売5~6万円程度の製品で採用されるんでしょうかね。

 

7020は組込向け用途やタブレット向けでしょうか?

ANBERNIC WIN600でAthlon Silver 3020eが採用されていましたが、そちらのリネーム品になりますね。

 

なんにせよこれから採用製品の登場が楽しみです。