CPUとはCentoral Processing Unitの略で情報処理用語では中央処理装置とも言います。
メインメモリから命令(マシン語)を読みだして処理を実行するコンピューターのまさに心臓部です。
INTEL社のCoreシリーズやAMD社のRyzenシリーズ、スマホではQualcomm社のSnapdragonシリーズやApple社のApple AシリーズやMシリーズ等が有名です。
それぞれのメーカーのCPUでは実行できる命令の構成が決まっていて、それをISA(Instruction Set Architcture:命令セットアーキテクチャ)と言います。
異なるISAのCPUのプログラムは実行することができません。人間に英語や日本語、ドイツ語などがあるようなものです。
パソコン(Windows)のCPUはほぼINTELかAMDのCPUを使用していてISAはx86アーキテクチャです。これはINTELが設計したISAですが、AMDもクロスライセンスを結んでいて互換ISAを採用しています。名前の由来は元々INTELのCPUの型番が8086、80286、80386、80486…と続いていったのでx86と呼ばれるようになりました。
※586からは単純な数字では商標登録出来ないのでPentium等のブランド名をつけるようになりました。
スマホのandroidはISAはほぼイギリスのArm社のISAを採用しています。
Arm社はファブレスの設計会社ですが、ArmブランドのCPUを直接作るのではなく他の会社に設計をライセンスして収益を得ている会社です。QualcommやMediaTekもARM ISAをライセンスを受けてCPUを作っています。
iPhone/iPadはApple社が設計したCPUを使用していますが、実はこれもArmからライセンスされたISAです。Macは数年前まではINTELのCPUを採用していましたが、今は自社設計のM1/M2 CPUに変更しており、これもARM ISAです。
ゲーム機ではPS 4/PS 5やXbox ONE、Xbox series S/XはAMDのカスタムチップなのでx86 ISAです。ちなみに前世代のPS 3とXbox 360はIBM社のPower PCアーキテクチャを採用していました。
任天堂switchはNVIDIAのカスタムチップでこちらもARM ISAです。
と言うわけで、現在パソコンやスマホで使用しているCPUはx86系かArm系のどちらかがほとんどです。もちろん組み込み機器やスーパーコンピューターなどはまた別のISAが採用されていたりしますが。
また、最近では「RISC-V」と言うオープンソース(無償で一般公開されている)で設計されたISAが出てきていて注目されています。